2番花の開花

 一番花の開花から約50日間を経て、漸く2番花が開花を迎えています。一番果の着果数が例年になく少ないということで、2番花の受粉・受精と着果数が気になるところです。

2番花の開花(2023/06/17)
1番果の成育(2023/06/17)

2番花の開花…

Hinata lemon Flowering of the second flower 2022/06/16

2番花の開花と一番果

 一番花の開花から約50日間を経て、漸く2番花の開花が見られるようになりました。梅雨の最中での開花ですが、一番果の着果数が例年になく少ないということで、2番花の受粉・受精と着果数が気になるところです。

 二十四節気「夏至の候」、一番果も日々肥大し、2番花とのコラボが楽しめる、今日この頃です。

2番花と1番果 2022/06/16
2番花と1番果 2022/06/16
1番果 2022/06/16

果実は確実に肥大中です

Hinata lemon are definitely bloated 2022/05/28

芒種(ぼうしゅ)の候 これから日々肥大していきます

 6月落果を過ぎ、一番花の着果が日々肥大中です。今年の着花は例年通りだったのですが、最終的に着果数は少なく2番花の開花が待たれるところです。

 地域の他の生産者の方々にお話を伺うと、今年の一番花の着花数は例年通りだったようですが、ジューンドロップ(6月落果)を過ぎ、一番果の着果数は極端に少ないという事です。

 田主丸の苗木問屋からの報告でも、今年の柑橘類全般、着果数が少ないとの事でした。露地栽培の柑橘類は、様々な外的影響を直接被ります。気候の影響や訪花昆虫が極端に少なかったなど取り沙汰されているようです。

一番果 (撮影:2022/05/28)
一番果 (撮影:2022/05/28)

開花管理

Flowering management

レモンは自らの花粉で受粉・受精し結実する

 レモンは自らの花粉で受粉・受精したのち結実するため、1品種での栽培が可能です。花粉は昆虫が運ぶため、通常は人工授粉の必要はありません。しかし昆虫が訪花しなかった場合は、受粉が不完全となり結実しません。栽培しているレモンが、毎年花は咲くものの実付きが悪いという場合は、人工授粉を試す価値があります。

 人工授粉では、乾いた絵筆を使って、雄しべと雌しべの柱頭を交互に触れます。但し、花びらの先端が黄変し散り始めた花の雌しべには受精能力が無いので、人工授粉してもその効果はあまり望めません。

ジューンドロップ(6月落果)

June Drop 2022

果実が肥大する時期ですが、落果も始まります

 6月レモンの花びらが落ち、それと一緒にせっかく果実の形になってきたレモンの赤ちゃんも落ちます。 これを、ジューンドロップ、6月落果と言います。 受粉や受精の失敗、果実と枝葉の栄養の奪い合いなどで起こると言われています。

2022/05/28 6月落果

 落果が多い場合は、冬の防寒対策は十分だったか、施肥は適切だったか、日当たりは良いか、枝を切り過ぎていないかなどこれまでの管理作業を見直します。下旬には夏枝が発生します。

2022/05/28
2022/05/28

風薫る5月 開花

Windy May flowering 2022

風薫る5月の園地に、甘く清々しい香りが漂います

2022/04/26
2022/04/26

 気温の上昇と共に、枝が伸びて葉が次々と展開し、大きくなります。花蕾は徐々に膨らんでやがて開花します。一つの花の寿命は4日ほどです。開花時期が揃わないので2週間位咲き続けます。その開花期間中園地では、柑橘類特有の甘く清々しい香りが漂います。

 一つの花には花びらが5枚あり、その内側には多くの雄しべが、中心には雌しべがあります。雌しべの先端に黄色く丸い柱頭がある花と無い花があります。柱頭がある花を「完全花」、無い花を「不完全花」と言います。「完全花」の多くは正常に受粉・受精し結実しますが、不完全花はやがて落ちます。栄養状態が悪いと不完全花が多くなり、実付きが悪くなります。

 レモンは両性花で、ハチやチョウなどの昆虫が好んで寄ってきます。特に意識せずとも自然と受粉が行われます。

マイヤーレモン 2021/06/21

Meyer lemon 2021/06/21

夏至の候 2021/06/21

 日の出から日の入りまでの時間がもっとも長い日が夏至です。いつが夏至かは天文学的に決まり、毎年、6月21日か22日です。この日を境に、だんだんと日が短くなっていきます。ちなみに、夏至という日本での名前は、二十四節気(にじゅうしせっき)という中国の古いこよみから来ています。「昼の時間が長い」というのは北半球での話で、南半球では同じ日が、もっとも昼の時間が短い日になります。

マイヤーレモンの満開

2021年マイヤーレモンの開花は4月15日頃でした。

20210415 開花の頃
20210415 開花の頃
20210415 開花の頃

マイヤーレモンの生育状況

 開花から約2ヶ月経過した6月21日のマイヤーレモンの生育状況です。

2021/06/21 生育状況
2021/06/21 生育状況
2021/06/21 生育状況

 

梅雨明け 夏本番…

Summer production
梅雨明け 夏本番です…

7月28日 南九州 梅雨明け宣言…

 気象庁の発表によると、28日頃南九州は梅雨明けした模様との発表がありました。例年7月14日頃が梅雨明けなのですが、約2週間近く遅れての梅雨明け宣言となりました。

 梅雨が明けると晴天日が増えます。葉では光合成が盛んに行われ、黄緑色の葉が徐々に濃い緑色になります。レモンの果実が盛んに肥大し始めています。春枝からは夏枝が発生し、栄養状態が良いと花(夏花)が咲きます。

マイヤーレモンの果実肥大状況 (撮影:20200728)

マイヤーレモンの果実肥大状況 (撮影:20200728)
マイヤーレモンの果実肥大状況 (撮影:20200728)

満開です

Lemon flowers are in full bloom
レモンの花が満開です

2020/04/22 レモンの花が満開

 気温の上昇とともに、枝が伸びて歯が次々と展開し、大きくなります。花蕾は徐々に膨らんでやがて開花します。ひとつの花の寿命は4日程ですが、開花時期が揃わないので、2週間ほど咲き続けます。その間園地では、あたり一面に柑橘系の花特有の、甘くそして清々しい香りが漂います。

「完全花」と「不完全花」

 花には花びらが5枚あり、内側には多くの雄しべが、中心には雌しべがあります。花をよく観察すると、雌しべの先端に黄色く丸い柱頭がある花と無い花があります。柱頭がある花を「完全花」、無い花を「不完全花」と言います。完全花の多くは正常に受粉・受精して結果しますが、不完全花はやがて落ちます。栄養状態が悪いと不完全花が多くなり、実付きが悪くなります。