2番花の開花と一番果
一番花の開花から約50日間を経て、漸く2番花の開花が見られるようになりました。梅雨の最中での開花ですが、一番果の着果数が例年になく少ないということで、2番花の受粉・受精と着果数が気になるところです。
二十四節気「夏至の候」、一番果も日々肥大し、2番花とのコラボが楽しめる、今日この頃です。
一番花の開花から約50日間を経て、漸く2番花の開花が見られるようになりました。梅雨の最中での開花ですが、一番果の着果数が例年になく少ないということで、2番花の受粉・受精と着果数が気になるところです。
二十四節気「夏至の候」、一番果も日々肥大し、2番花とのコラボが楽しめる、今日この頃です。
6月落果を過ぎ、一番花の着果が日々肥大中です。今年の着花は例年通りだったのですが、最終的に着果数は少なく2番花の開花が待たれるところです。
地域の他の生産者の方々にお話を伺うと、今年の一番花の着花数は例年通りだったようですが、ジューンドロップ(6月の落果)を過ぎ、一番果の着果数は極端に少ないという事です。
田主丸の苗木問屋からの報告でも、今年の柑橘類全般、着果数が少ないとの事でした。露地栽培の柑橘類は、様々な外的影響を直接被ります。気候の影響や訪花昆虫が極端に少なかったなど取り沙汰されているようです。
レモンは自らの花粉で受粉・受精したのち結実するため、1品種での栽培が可能です。花粉は昆虫が運ぶため、通常は人工授粉の必要はありません。しかし昆虫が訪花しなかった場合は、受粉が不完全となり結実しません。栽培しているレモンが、毎年花は咲くものの実付きが悪いという場合は、人工授粉を試す価値があります。
人工授粉では、乾いた絵筆を使って、雄しべと雌しべの柱頭を交互に触れます。但し、花びらの先端が黄変し散り始めた花の雌しべには受精能力が無いので、人工授粉してもその効果はあまり望めません。
6月。 レモンの花びらが落ち、それと一緒にせっかく果実の形になってきたレモンの赤ちゃんも落ちます。 これを、ジューンドロップ、6月の落果と言います。 受粉や受精の失敗、果実と枝葉の栄養の奪い合いなどで起こると言われています。
落果が多い場合は、冬の防寒対策は十分だったか、施肥は適切だったか、日当たりは良いか、枝を切り過ぎていないかなどこれまでの管理作業を見直します。下旬には夏枝が発生します。
気温の上昇と共に、枝が伸びて葉が次々と展開し、大きくなります。花蕾は徐々に膨らんでやがて開花します。一つの花の寿命は4日ほどです。開花時期が揃わないので2週間位咲き続けます。その開花期間中園地では、柑橘類特有の甘く清々しい香りが漂います。
一つの花には花びらが5枚あり、その内側には多くの雄しべが、中心には雌しべがあります。雌しべの先端に黄色く丸い柱頭がある花と無い花があります。柱頭がある花を「完全花」、無い花を「不完全花」と言います。「完全花」の多くは正常に受粉・受精し結実しますが、不完全花はやがて落ちます。栄養状態が悪いと不完全花が多くなり、実付きが悪くなります。
レモンは両性花で、ハチやチョウなどの昆虫が好んで寄ってきます。特に意識せずとも自然と受粉が行われます。